私は九州に住んでいたことがありますが、九州はよく台風の通り道になることがあります。その頃、私は築35年の一軒家に住んでいましたが、築年数の割には綺麗でリフォームの必要性を感じていませんでした。しかし、その年は台風がいくつも上陸し、各地で被害を出しているそんなシーズンでした。暴風雨が続き、家のどこかが破損してしまったのか、居間の天井から雨漏りしてきてしまいました。
台風が過ぎ去ってから、屋根に上がって怪しいところを点検してみたのですが、屋根瓦が割れているなどの破損は全くみられませんでした。原因が全く分からないまま、また次の台風が上陸しました。案の定、また雨漏りし始め、今度は水を含んだ天井の化粧板まで落ちて来てしまう悲惨な状況となってしまいました。台風一過、天井の修理もありましたので、知り合いの大工さんに見てもらうことにしました。
そうしたところ、原因は屋根瓦の「浮き」だと言うことがわかりました。大工さん曰く、築年数が経つと瓦の隙間にゴミなどが溜まっていき、それが腐食して瓦を浮かせそこから雨水が入ってくるとのことでした。なので、普通の雨や梅雨時期くらいなら耐えられるけれども、屋根のすき間に捲き上げるように雨が打ち付けるような台風には耐えられなかったそうです。外観がしっかりしていたので大丈夫だとばかり思っていましたが、数年おきには、屋根などの外回りをプロの目でチェックしてもらうことが必要なのだと学ばされました。